投資で幸せになれるのか? ~お金のウェルビーイングについて、ひふみ投信の新ファンドをきっかけに考えてみる~


 
あわせて、YouTube チャンネルに同じコラムの解説動画もアップしています。
 
ひふみ投信の新ファンド、ひふみクロスオーバーproが話題ですが、商品の説明を行う記事藤野さんが「ウェルビーイング」について触れていることに注目してみます。
ウェルビーイング、幸福は、一見すると「お金で幸せを買うものじゃない」とされますが、そうでしょうか。年収の高まり、資産額の高まり、あるいは投資をする行為そのものからウェルビーイングを高めることが可能なのです。
9月下旬にファイナンシャル・ウェルビーイングについて発表予定もあったので、そんなテーマを語ってみました。
 

年金所得代替率の議論、もういらない 個人は「自分の年金」が多いか少ないかを気にするべきだ /Yahoo!

Yahoo!ニュースエキスパートに「年金所得代替率の議論、もういらない 個人は「自分の年金」が多いか少ないかを気にするべきだ」というコラムを掲載しています(2024年8月27日)。他に書いていた記事ですが内容がちょっと専門的になってお蔵入りした原稿です(他所には、一部を切り出し、やわらかくリライトして提出した)。

所得代替率が50%を超えるか超えないかが、年金制度「全体」の健全性の議論には必要ですが、それが「私たち個人」のリタイア前の年収の5割の年金を意味するわけではありません。むしろ「共働き正社員夫婦」は金額ベースで多くの年金をもらう可能性があったりします(一方で、夫婦の合計所得の5割とは限らないのがまたややこしい)。もちろん、非正規で働く時期が長く、国民年金しか加入していたい場合、所得代替率がどうだろうと年金額は低くなります。

個人としてどのくらい年金がもらえそうかは、厚生労働省の努力とITの力で「見える化」できるようになっています。「ねんきん定期便×公的年金シミュレーター」を活用してぜひ自分の年金を意識してみてほしいと思います。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/c3c2934713eaecd6e6369938890026fbf7a518ce

相場の急落、急反発……働きながら、あるいは子育てしながら投資をする女性はどう向き合うべきか /フィデリティ

フィデリティ投信の【女性と投資コラムVol.57】に「相場の急落、急反発……働きながら、あるいは子育てしながら投資をする女性はどう向き合うべきか」が掲載されています(2024/8/30掲載)。

こちら、女性の目線で、8月のジェットコースター相場への対処(焦らないことが第一!)という話をしています。掲載段階でいえば、下げた分はほとんど戻って、「1カ月何もしなかった人はほとんど損をしていない」ということになりました。パニックになって値下がり時に売った人だけがもったいないことになったわけです。ちょっとした「仕掛け」でこうした事態は避けて、投資をうまく続けられるようにしたいものです。

https://www.fidelity.co.jp/page/women-and-money/how-to-deal-with-market-volatility

将来年金がもらえない…はミスリードだった。「若い世代ほどもらえる年金額が多くなる」は本当? lifehacker

lifehackerさんに「将来年金がもらえない…はミスリードだった。「若い世代ほどもらえる年金額が多くなる」は本当?」が掲載されています。2024年8月29日掲載です。

マネーハック、ライフハックの視点からすると、年金制度へのちょうどよい理解は重要です。「国の年金だけで老後はOK」としてもよくないし「国の年金はどうせもらえない」は逆の目線でよくないです。

もともと年金制度について興味のない読者がバランスのよい理解をするために、ポイントをまとめてみました。

https://www.lifehacker.jp/article/2408-pension-plans

5年に一度の財政健康診断、年金制度の今後を検証し見えてきた事実 /mymo

mymo~わたしのお金をもっと考える の連載「ライフプラン3.0時代を生きるルール」で「5年に一度の財政健康診断、年金制度の今後を検証し見えてきた事実」が掲載されています(2024年8月26日)。7月の年金財政検証結果を受けて、いくつかのメディアに寄稿したもののひとつですね。

読者ターゲットが若い世代(Z世代含む)なので、年金制度に対するネガティブイメージの修正と、若い世代の年金水準向上の可能性(特に働く女性)について触れています。

本文で「今回の結果は、5年前の結果より安定的なものとなったことが話題となっています(あるいは、不安を煽れない内容なのでスルーされています)。」と書いていますが、カッコ書きの部分、この1カ月のメディアの様子を見る限り、割とそんな感じですね。

例えば週刊ダイヤモンド、来週発売号までの大見出しに年金の話題がありません。「ずっと責めてたけど、意外といいじゃん!公的年金」とかやってもらいたいところです。

https://mymo-ibank.com/money/8118

「パワー資産形成カップル」の目指し方~ダブル年金、NISA、iDeCoを上手に活用

楽天証券トウシル「なんとなくから卒業!実践・資産形成術」「パワー資産形成カップル」の目指し方~ダブル年金、NISA、iDeCoを上手に活用」が掲載されました(2024/8/20)。

公的年金、モデル年金が「会社員+専業主婦」としているということは「共働き正社員夫婦」はモデル年金を上回る定期収入を老後に確保できます。この「ダブル年金」の価値を評価しつつ、NISAやiDeCoも可能な限りダブルNISA、ダブルiDeCoとできれば、さらに老後の安定性が増しますよ、という話です。ちなみにダブル退職金もついてくれば老後の心配はあまりないかもしれません。

それくらい共働き正社員夫婦には価値があります。特に大切なのは女性の年収をキープしたり、大きく落とさないために「男性が何ができるか」。自分の年収のことだけでなく、夫婦でどう働くかにも目を向けてみてほしいと思います。

https://media.rakuten-sec.net/articles/-/46153

メディアとSNSが株価急落と危機感を煽ったけれど、焦って投資信託を売った人はほんの一部だった話

2024年8月19日に、Yahoo!ニュースエキスパートに「メディアとSNSが株価急落と危機感を煽ったけれど、焦って投資信託を売った人はほんの一部だった話」を掲載しています。

さんざんネットやメディアが煽った割に、個人がパニクって日本中で売り注文の嵐になったわけでもないし、日本中に破産した人があふれたわけでもありません。オルカンがマイナスになった日があったと大騒ぎする人もいましたが、金額としてはわずかですし、下落日の投資信託とはえてしてそういうものです(利益確定した人もその中にはいますし、全員が大損で売ったとは限らない)。

ニュースで話題にされている青汁王子のように、信用取引に高額をつぎ込んで短期取引の儲けをねらったのでなければ、普通の人は一夜にして破産することはありませんので、まずは焦らず投資をすることを考えていきましょう。また、焦らなくてすむような体制づくりをしたいところです(一番いいのは、投資金額を少なくスタートすること、そして手元に現金のポジションを多めに残しておくこと)。

公的年金を「ゆるく信じる」とあなたのウェルビーイングが上がる?/新潟ろうきん夢咲CLUB

新潟ろうきんさんの「夢咲Club通信」に「お金と幸せの大事な関係」という連載をしていますが「公的年金を「ゆるく信じる」とあなたのウェルビーイングが上がる?」という記事が掲載されました。

ギャラップ社のワールドハピネスレポートでは日本の幸福度は51位と低いですが、国に対する信認の低さはマイナス要因のひとつとなっています。実は日本の年金制度はよくできているし、財政状況も問題ないし、視点を変えてみたら、私たちの幸福実感はちょっと変わってくるかもしれません。そんな記事を提供してみましたが、いかがでしょうか。

新潟ろうきん 夢咲CLUB https://www.n-yume.jp/club/
掲載号 https://www.n-yume.jp/club/doc/yumesaki_70.pdf

株安、円高でオールカントリーが値下がり。新NISA初心者が知っておきたい、為替リスクとの付き合い方

楽天証券、トウシルなんとなくから卒業!実践・資産形成術にて「株安、円高でオールカントリーが値下がり。新NISA初心者が知っておきたい、為替リスクとの付き合い方」が掲載されています(2024年8月6日掲載)。

なんとなく、オールカントリー系やS&P500系を買っておけばよい、という印象が流布されていますが、成長率が平均的に高い投資対象であっても、もちろんリスクがあることを知っておく必要があります。株価は短期的には下落することがありえますし、為替はしばしば投機的な動きで経済実態とは離れた動きをすることもあります。特に円安傾向で、外国の株価水準以上に資産価値が上がっていたような気がしていた分は、円高に振れると強い値下がり感が生じます。

長い目で見れば、オールカントリー系投資信託を保有すること、積立投資をすることは悪くない選択肢だと思われますが、短期的に焦らないことが大切です。

株安、円高でオールカントリーが値下がり。新NISA初心者が知っておきたい、為替リスクとの付き合い方