[論文] 確定拠出年金加入者の投資動向における不合理な投資判断の要因と求められる対応

By in 論文・専門誌 on 2007年5月31日

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日本FP学会という団体がありまして、若手研究者の論文を募集しているとのことでしたので、
執筆をして応募してみました。
FPや個人にとって重要なパーソナル・ファイナンスの観点から、
確定拠出年金加入者の投資動向(リスク資産の組み入れ比率)を考えてみたもので、
特に行動ファイナンス的見地から投資判断に不合理な要因が加わることを分析しています。
具体的には、「市場の水準」「規約設計の内容」に大きく引きずられているようです。
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要旨は↓以下に掲載しています。


確定拠出年金制度がスタートして5年が経過したが、現状の金利情勢下では一定のリスク商品組み入れが欠かせない。しかし、加入者の投資動向を見ると、外部要因に大きく依存していることが分かる。
1つは、市場の水準動向に大きく影響を受けているということで、株式市場の水準と確定拠出年金加入者の投資意欲には密接な関係がある。また導入後の変化を見ると現状維持バイアスが生じていることが分かる。
2つは、規約設計に大きく影響を受けているということで、引き継ぐ資産の有無等が投資意欲に影響を及ぼす。特に商品本数に占めるリスク商品の割合からは「1/nの法則」がはっきりあらわれる。
事業主はこうした加入者動向を踏まえた制度設計を工夫し、投資意欲の向上に努めるべきである。
また、FPには加入者を支える役割が期待される。不合理な加入者の投資判断を踏まえたアドバイスが求められるところである。

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