ファイナンシャル・ウェルビーイング向上につなげるマネープランと実行支援〜金融経済教育・家計管理と投資の実行

早稲田大学エクステンションセンターの「ファイナンシャル・ウェルビーイング入門」第5回目を2024年12月2日に行いました。今回のテーマは「ファイナンシャル・ウェルビーイング向上につなげるマネープランと実行支援〜金融経済教育・家計管理と投資の実行」でした。

金融経済教育の取り組みは、個人の金融リテラシーを高めることにつながり、金融リテラシーの高い人材は金融商品の理解や資産形成の進捗が進んでいることから、ファイナンシャル・ウェルビーイングの向上につながっていきます。この「連鎖」を作るためにはどのような形で金融経済教育の仕掛けを講じるか、またどのような内容を教育コンテンツとするかが問われます。J-FLECの取り組みなども踏まえつつ、課題を整理してみました。

画像は眼鏡をかけた若い男性が楽しそうに講演をしているところをAdobe FireflyでAI作成してもらったもの。

投資を通じて獲得するウェルビーイング〜資産運用は私たちを幸せにする力があるか

早稲田大学エクステンションセンターの「ファイナンシャル・ウェルビーイング入門」第4回目を2024年11月25日に行いました。今回のテーマは「投資を通じて獲得するウェルビーイング〜資産運用は私たちを幸せにする力があるか」でした。

投資そのものは悪いことでもずるいことでもない。経済成長を介して資産が増えるのであれば、そこからウェルビーイングを感じてもいいはずです。とはいえセールス的に「投資とウェルビーイング」と語ることには注意が必要です。

逆にインデックス運用での長期積立分散投資なら、資産形成が安定的に推移し、投資の負担が少ないことそのものをファイナンシャル・ウェルビーイングとして感じればいい、ともいえます。どちらが正しい、ではなく、自分なりの「投資とウェルビーイング」を考えてほしいと思います。

最後には寄付とウェルビーイングの関係についても触れました。最後は受講者の皆さんとも意見交換をしてみました。

(画像はAdobe FireflyでAI作成)

働くこと、稼ぐこととウェルビーイングの関係〜いくら稼げば私たちは幸せになれるか

早稲田大学エクステンションセンターの「ファイナンシャル・ウェルビーイング入門」第3回目を2024年11月11日に行いました。今回のテーマは「働くこと、稼ぐこととウェルビーイングの関係〜いくら稼げば私たちは幸せになれるか」です。

働くことから得られるウェルビーイングは「お金」だけでなく「働きがい」も大きい要素です。実際、働きがいがない職場では社員のウェルビーイングは低くなります。

お金のほうに目を向けてみると、「低年収からの脱出をキャリアアップで実現」は幸福度を大きく高める一方、高所得者のウェルビーイングについては議論があります。年収7万5000ドルで幸福度が打ち止めになるという論文が有名ですが、近年では、その人の幸福度が高ければ年収増は幸福度増につながるが、その人の幸福度が低い場合年収増が大きく幸福度を高めないという研究もあります。

いくつかのデータを示しつつ、受講者の皆さんとも意見交換をしてみました。

(画像はAdobe FireflyでAI作成)

私たちの消費や支出とウェルビーイングの関係~感動消費「推し活」はムダな出費ではない?

早稲田大学エクステンションセンターの「ファイナンシャル・ウェルビーイング入門」第2回が2024年10月21日に行われました。テーマは「私たちの消費や支出とウェルビーイングの関係~感動消費「推し活」はムダな出費ではない?」ということで、消費とウェルビーイングの関係を考えています。

一般的には「消費」は幸福を感じさせますが、長続きする幸福(ウェルビーイング)であるかというと難しい。いわゆるコト消費、感動や経験にお金を使う工夫をしてみたり、安値の追求やコスパの追求を考えてみることで、日常の消費のウェルビーイングを高めてみることを考えてみました。

一生懸命頑張ってお金を稼いでいるわけですから、消費から上手に楽しみや喜びを得る工夫をしてみてください。

講演 仕事に専念するために、今と未来のお金の不安を解消しよう~ファイナンシャル・ウェルビーイングと金融リテラシー~

公益財団法人 日本知的障害者福祉協会 の「第60回全国知的障害福祉関係職員研究大会」に招かれて、「仕事に専念するために、今と未来のお金の不安を解消しよう~ファイナンシャル・ウェルビーイングと金融リテラシー~」というお題で講演をしてきました(2024年10月4日)。

今回の研究大会、大会テーマが『今こそ学び、語り合い、深めよう、「私たちのウェルビーイング」』となっており、ソーシャル・ウェルビーイング、キャリア・ウェルビーイング、フィジカル・ウェルビーイング、ソーシャル・ウェルビーイングと分科会に分かれていろんなテーマでウェルビーイングについて学ぶプログラムとなっていました。私はファイナンシャル・ウェルビーイング分科会でお話をした次第です。

後半はグループワークの時間も設定し、お金のことを少し話し合いながら、幸せとのつながりを確認する取り組みも行いました。お金の不安をスッキリさせることは、仕事への集中にもつながります。これからのお仕事に役立ったのであれば何よりです。

個人的には、翌日の仕事のため日帰りになってしまい恐竜博物館を楽しめなかったのが残念でした。新幹線の延伸により、福井は手軽にいけるようになりましたので、近いうちに再訪したいと思います!

ウェルビーイングとはそもそも何か〜ファイナンシャル・ウェルビーイング原論

早稲田大学エクステンションセンターで「ファイナンシャル・ウェルビーイング入門~幸せを得るために大事なお金の話」という講座を受け持ちました。初回が2024年9月30日に行われました。

初回のお題は「ウェルビーイングとはそもそも何か〜ファイナンシャル・ウェルビーイング原論」ということで、ウェルビーイングとは何か、その構成要素としてあるファイナンシャル・ウェルビーイングとは何かを、総論、原論として解説をしました。

自分自身、改めて「ファイナンシャル × ウェルビーイング」という位置づけを整理することができたと思います。

少人数の講座ということもあり、受講者ともディスカッションをする時間を設けながら、理解を深めていければと思っています。

※画像はAdobe Firefly で作成したもの

就職したあと絶対役立つ 人生100年時代のおカネのリテラシー講座

東京ITプログラミング&会計専門学校杉並校にて、東京都の取り組みとして金融リテラシーに関する授業をしてきました(2024年9月12日)。

就職する前に、お金の基本について学ぶことはとても重要だと思います。私自身、「20歳代でそういうこと知っておきたかったよ」と思うことが多かったので、学生向けにお話しする機会は喜んで引き受けています。

今はピンとこない話が多かったかもしれませんが、近い未来に「そういえば、なんか話を聞いたなあ……! ああ!そういうこと!」みたいに感じてもらえればいいなと思います。

キャンパスライフ: おカネのリテラシー講座を受講しました

FPが意識するべき顧客のファイナンシャル・ウェルビーイング〜幸福度向上をライフプランニング、マネープランにどう組み入れるか

2024年9月21日、日本FP学会にて「FPが意識するべき顧客のファイナンシャル・ウェルビーイング〜幸福度向上をライフプランニング、マネープランにどう組み入れるか」を発表してきました。

日本FP学会は、第11回大会(2010年!)に「個人の老後資産形成を実現可能とするための、退職給付制度の視点からの検討と提言」という論文でFP学会賞をいただいていらいのご縁です。実はこの論文、「老後に2000万円」を先取りしていたというなかなかの優れものです(と自慢する)。確定拠出年金の投資教育ガイドラインにライフプランが追加されたことにも一定の影響を与えたとも言われています(と本人が自称する)。

今回は、ファイナンシャル・ウェルビーイングについて、研究データで分かっていることを多数紹介しつつ、それがFPの提案にどう活かせるかポイントをまとめてみました。学究的ではありませんが、実務と学術の融合を目指すFP学会なのでそこはご容赦を、という感じです。

画像はAdobe Firefly にて緊張しながら学会発表するメガネ男子(笑)をAI生成してもらったものです。

講演:やっぱり気になるNISAの基本~はじめかた、そして続け方~

JJK(全国情報サービス産業企業年金基金)の加入員を対象としたクローズドのオンラインセミナーの収録をしてきました。テーマは企業年金から少し離れてNISAです。

JJKさんは業界で取り組んでいる企業年金で、複数の事業所が加入しています。企業によっては規模の小さいところもありますが、退職給付の充実を図っています。今回のセミナーはそうした加入者(社員)にオンラインセミナーを提供するサービスです。

せっかくなので、具体的な金融機関名やサービスを取り上げながら、NISA口座開設までの手続きを紹介、また具体的な始め方、続け方についてお話をしてきました。対象となる方はあまり多くないかもしれませんが、もしご覧になれるようでしたらご視聴ください。

(講演)50歳からのお金の話・今日から始めるじぶん年金作り

2024年8月30日、企業内研修のライフプランセミナーで2コマ講演をしてきました。「50歳からのお金の話・今日から始めるじぶん年金作り」の2テーマです。

受講対象者が50歳到達者ということで、「ここからもうひとがんばり、まだまだ老後準備にできることはある!」という話をしています。後半ではNISAやiDeCoの活用なども触れています。

この日は台風が九州・中国地方に迫っており、東京もその影響で強い雨が続くなど、なかなか大変な1日でした。こういうときにもオンラインセミナーの技術が普及したことで、受講者は便利になりました(たぶん、自宅から受講されている人もいたのではないかと思います)。主催されたAIG企業年金基金さんと受講された社員の方々のお役に立てば幸いです。

※画像はAdobe FireflyでAIが作成した講師をしている私のイメージ画像です(笑