(無署名記事)
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10月からのDC制度改正-法令の公布等
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2005年10月より、確定拠出年金について制度改正が行われます。企業年金の
ポータビリティ拡充に伴うDCの受け入れ体制の整備と、脱退一時金の支給要
件の緩和が中心となる改正です。これらに伴う政省令等の改正内容が厚生労働
省のホームページに掲載されていますのでご参照ください。
( http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/09/tp0913-2.html )
すでに政令として「厚生年金基金令等の一部を改正する政令(平成16年政令
第383号)」については公布されていましたが、5月19日に省令として「厚生
年金基金規則等の一部を改正する省令(平成17年厚生労働省令第97号)」およ
び「確定拠出年金運営管理機関に関する命令の一部を改正する命令(平成17年
内閣府・厚生労働省令第9号)」が公布されたことにより、ほぼ対応の準備が
整ったということになります。
厚生年金基金、確定給付企業年金または企業年金連合会からのポータビリテ
ィ拡充や、脱退一時金相当額等の移換に関する事項を実現するために、規約に
定める事項が追加されるなど、すでに実施されている確定拠出年金規約におい
ても、規約の修正を行うなどの対応が必要となります。
特に企業年金のポータビリティ拡充については、厚生年金基金令、確定給付
企業年金法などにおいても改正が行われ、「DB→DC」という環境が実現す
ることになり確定拠出年金の役割の向上が期待されます。
その他細かい部分においても条文の変更が行われます。詳しくはそれぞれの
概要あるいは新旧対照表などを確認してください。
(厚生年金基金令等の一部を改正する政令)
概要 http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/09/dl/tp0913-2-1a.pdf
新旧対照表 http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/09/dl/tp0913-2-1c.pdf
※確定拠出年金法施行令については23ページ以降に掲載
(厚生年金基金規則等の一部を改正する省令 新旧対照表)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/09/dl/tp0913-2-2b.pdf
※確定拠出年金法施行規則については32ページ以降に掲載
(確定拠出年金運営管理機関に関する命令の一部を改正する命令 新旧対照表)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/09/dl/tp0913-2-2d.pdf