[メルマガ] 利用者が増え始めた個人型確定拠出年金

(無署名記事)
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■利用者が増え始めた個人型確定拠出年金
  ~企業型は加入者数が10万人を突破
 個人型確定拠出年金の加入者数が伸び始めています。2002年1月より受
付をスタートした個人型確定拠出年金ですが、1月~3月期にかけては毎月1
00人程度の伸びにとどまり、運営コストが高い、国民年金基金で保証されて
いる運用のほうが有利では、などといった制度的な問題を含め、加入者が伸び
悩む可能性が指摘されていました。
 ところが4月以降、加入者数が大幅に増え始めており、6月末では2,26
2人に達していることが厚生労働省の資料などから明らかになりました。また、
4月、5月は各400人程度の伸びでしたが、6月については900人を超え
る新規加入者を獲得しており、毎月の新規加入者数にも大きな伸びがみられま
す。
 国民年金基金連合会の速報によると、7月の新規加入者は900人を上回っ
た模様で、これにより現在の加入者数は3,000人を超えたことになります。
 このように、4月以降、加入者が増え始めた要因としては、加入受付を開始
した受付金融機関が増加したこと、郵便局を筆頭に、金融機関ごとの受付店舗
数の拡大などが進んだこと、それぞれの運営管理機関ごとの加入促進戦略が着
実に動き始めたことなどがあるものとみられます。
 また、当初は個人型確定拠出年金の利用者は、自営業者を中心に動き出すも
のとみられていましたが、自営業者等の第1号加入者と、会社員等の第2号加
入者がほぼ拮抗した状態で推移していることも明らかになりました。
   <2002年6月までの加入者等>
     第1号加入者(自営業者等) 1,242人
     第2号加入者(会社員等)  1,020人
      (登録事業所数 1,359)
 企業年金を持たない中小企業等における個人型確定拠出年金の利用も進んで
いることがうかがわれます。また、一部の運営管理機関で事業所単位での個人
型確定拠出年金の勧奨を始めていることもあるようです。

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